グリーンポートササヤの宮澤です。
当店は、長野県茅野市でパソコントラブルや設定の出張サービスを行っています。詳しくはホームページをご覧ください。
今回は、先日対応したLenovo製タブレット 「YOGA Tablet 2-830L 59428222 の電源が入らない」というトラブルについて、対処方法をご紹介します。
YOGA Tablet 2-830L 59428222 |
「1年2ヵ月前に当店で購入したYOGA Tablet 2が、電源を入れっぱなし(スリープ状態)でほったらかしにしておいたら、充電しても電源入らなくなった。充電中のサインも出ない」
と、お客様からご連絡がありました。
早速、お伺いして確認すると、確かに電源ボタンを長押ししてもいつまで待っても電源が入りません。また、充電してもサイン(電源ボタンの周りが白く点滅する。充電完了時は点灯)がまったく出ません。
充電してもサインが出ない |
一時お預かりしてネットで調べることにしました。
調べてみると、この機種は電源系のトラブルが多いらしく、電源を入れっぱなし(スリープでも) → バッテリーがなくなる → そのままほったらかし・・・という状態が長時間続くとバッテリーが過放電状態となり、電源が入らない状態になるようです。
対処方法は次のようなものがありました。
- 電源ボタンを30秒以上長押し
- 電源ボタン+音量小ボタン長押し
- 電源ボタン+音量大ボタン長押し
これを試してダメなら、どうやらメーカーに送って修理してもらうしかなさそうです。
しかし、メーカーに修理依頼すると10,000円以上修理代が掛かるようです。
メーカー修理以外の方法を探していると、裏パネルを剥がしてバッテリーのケーブルを抜差しすると復旧するという記事(インターネット上)を見つけました。
なかなかハードルが高そうでしたが、挑戦することにしました。
ご自分で分解する際の注意点
分解手順を述べる前に、一応書いておきますが、皆さんが、ご自分で分解をお試しになる場合は、以下の点にご注意ください。
- メーカー(Lenovo)以外の方が分解された場合、メーカー修理の際、保証中であっても保証対象外になる場合があります。また、保証中でない場合は、通常よりも修理料金が高くなる場合があります。
- この記事をご覧になって分解した場合であっても、如何なる損害に対しても当店は責任を負いません。分解は自己責任で行ってください。
YOGA Tablet 2-830の分解、電源トラブル復旧手順
1. シールを剥がす
まず、裏のmicroSDカードとSIMカードのスロットのフタを外すと出てくるSと書いたシールと、DOLBYと書いてある大きいシールを剥がします。(最後に貼りますので、なるべくきれいに剥がして、とっておきましょう)
この時、microSDカードとSIMカードは取り外しておきます。
2枚のシールを剥がす |
2. 2枚のシールを剥がすと出てくるプラスネジを精密ドライバーで取ります。
赤丸部分の3つのネジを取る |
ネジを取った後 |
3. 裏パネルを剥がします。
裏パネルと本体の間に狭い隙間がありますので、そこに柔らかくて薄いプラスチックのようなものを差し込み、ツメを外していきます。私はギターのピックを使ってみました。最初はマイナスの精密ドライバーで試してみましたが、ドライバーが厚すぎるし、固いために本体に傷をつけてしまいそうでした。
ギターのピックなら固くないため傷も付きませんし、ちょうどいい厚さでした。
上の写真のように差し込めたら、そのままスライドさせると次々と爪が外れて、パネルが剝がれます。
裏パネルと取り外すとこんな感じ |
4. バッテリーから出ているケーブルを端子から抜き、差し戻す
裏パネルと取ると見えるバッテリーから伸びているケーブルの端子を上に持ち上げます。
ケーブルの端子は基板の端子に差し込まれているようになっているので、持ち上げると抜けます。
赤く囲んだところの端子を上に持ち上げる |
端子を抜いた様子 |
この状態で、しばらく放置しておきます。
5分ぐらい経ったら、ケーブルの端子を押し付けるようにして、基板の端子に差し込みます。
元のように差し込みます |
5. 裏パネルを取り付ける
先ほど剥がした裏パネルを取り付けて、ネジ3本を付けて、シールを貼り直せば終了です。
充電ケーブルを接続して、下の写真のようにサインが出れば、復旧したと思われます。
1時間ぐらい充電して、電源を入れてみてください。
私は、この手順で何とか復旧することが出来ました。初期化もされることなく、データも消えていませんでした。
修理料金は5,000円(税抜)頂きました。メーカーに出すより半額以下です。はっきり言って格安です!
作業後、充電ケーブルを接続すると電源ボタンの周りが点滅しました |
この方法で復旧できなければメーカー修理へ
上記の方法で復旧できなければ、あきらめるかメーカー修理に出すしかないと思います。
というか、今回のようなトラブル(故障)が発生したら、素直にメーカーに修理依頼するのがいいと思います。下手に分解などするとメーカー修理に出したときに余計に代金が掛かる場合がありますから。
当店に修理を依頼される場合の注意点
今回、紹介したYOGA Tablet 2-830L 59428222の電源トラブルの修理を当店にご依頼いただく際には、以下の点にご了承いただいた上で、お願いいたします。
- 当店にて分解した後(復旧したが、数ヵ月後、違う故障で依頼した場合なども)に、メーカー修理を依頼した際、メーカー保証中の場合は保証対象外となる場合があります。また、保証中でない場合は、通常よりも修理料金が高くなる場合があります。
- 上記手順で作業を行っても、復旧しない場合があります。復旧しなかった場合でも修理料金が掛かる場合があります。
- 修理に伴い、機器が初期化する場合があります。また、データが消える場合があります。
- 修理中に他の故障を誘発する可能性があります。その場合であっても、当店としては責任をとり兼ねますので基本的にはメーカーに修理依頼をお願いします。
- 上記修理の料金は1回5,000円(税抜)です。お客様宅へ出張でお預かりをさせていただきますが、その際には別途出張料3,000円(税抜)を頂戴します。
- 出張対応地域は長野県の茅野市、諏訪市、岡谷市、下諏訪町、原村、富士見です。
当店に依頼される場合は、機器を使えなくなっても仕方ないけど、少額の料金で治ればいいなーという感覚でご依頼ください。